命のメッセージ

命のメッセージ

 余命半年の宣告を受けて、わずか13歳で天国に逝ってしまった一人の少女。その少女が「命を見つめて」という題名で弁論大会で伝えたメッセージがある。

 ❝みなさん、みなさんの本当の幸せって何だと思いますか。・・・・それは、地位でも、名誉でも、お金でもなく「今、生きている」という事なんです。私は6年生の時に骨肉腫という骨のがんが発見されて約1年半に及ぶ闘病生活を送りました。病気に負ければ命がないといわれ、足も切断しなければいけないと宣告されました。とてもショックでしたが、必ず勝ってみせると決意して希望だけを胸に真っ向から病気と闘いました。・・・・しかし、一緒に闘ってきた仲間が次から次に亡くなっていきました。厳しい治療と検査の連続で心も体もボロボロになりながら、生き続けるために必死で闘ってきましたが、あまりにも現実は厳しく生き続けることが困難で、これほど偉大なものかと思い知らされました・・・・健康な体で学校に通ったり、家族や友達と当たり前のように過ごせるという事が、どれほどしあわせなことかという事です。

 どんなに困難な壁にぶつかって悩んだり、苦しんだりしたとしても命さえあれば必ず前に進んで行けるんです。生きたくても生きられなかったたくさんの仲間たちが命をかけて教えてくれた大切なメッセージを、世界中に伝えていくことが私の使命だと思っています・・・いつどうなるかなんて誰にもわからないんです。今生きている事に感謝して悔いのない人生を送って下さい❞(一部抜粋して)

この作文を読んだ弁論大会の二ヶ月後に少女は力が尽きた。

今生きていることに感謝である。

 

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