煩悩即菩提~明らかに観ること~

20年も前になるだろうか・・箱庭療法を日本にもたらしてくださった今は亡き河合隼雄先生が「カウンセリングは仏教に通じるところがある」と言われたのが今でも印象に残っている。仏教では煩悩は消し去るべきものとされているが、一方で「煩悩即菩提」という言葉がある。つまり、煩悩があるからこそ悟りを求める心も生まれるというのだ。確かに、苦しみや不安の渦中にあるときというのは周りが見えなくなるし主観でしかものをみることができなくなる。避けることができない4つの苦(生、老い、病、死)は抗えない悩みである。ふと、年を重ねて老人の域に達していると自覚したときに、「あと何年生きられるのだろうか?」と思うようになった。そして、「未来」より「今ある現実を明らかに観ること」に変わった。確かに老いていくのは仕方ないし、できなくなることも増えていくだろう。しかし、客観的に見かたを変えれば、周りのやさしさに出合えたり、人生を見つめ直すきっかけになっているのも確かだ。あるがままの自分を受け入れながら、元気に過ごせている1日1日に感謝である。

和歌山カウンセリングルーム

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