感謝

2015年12月19日10時12分、実父が90年の人生を終えた。

振り返れば父とのいい思い出は13年程前からといえる。

機械のエンジニアである父は私が中学校2年生の時に単身で和歌山に先に来ている。

それまでの父とのことで思い出すことは、仕事一筋。家ではとにかく無口。

たばこにお酒が好きで、見るテレビはプロレスか巨人の野球、ボクシングだった。

それと電化製品が好きで新しいものを欲しがってた事くらいだ。

交流??思い出がない。

自分自身が子育ても落ち着いて、父と話す機会が増えていったのが13年前である。

当時父も定年後取引会社からの要請で75才迄好きな編み機に関わっていたのである。

父は以前私に仕事に関しては3本の指に入るくらいの自信をもってやっている話してくれた。

それに関しては誰もが認めていたし認められていたようである。

父の生涯の夢は「特許を取ること」と言ってた。

物事を常に客観的に捉えて観察力の素晴らしい人だった。

いろんなアイデアを聞くのが好きだった。

家族よりも仕事バカといえる人だったが、真面目で一直線、温厚で気配りを常にする人だった。

そんな父の後ろ姿を見ながら育った。

人を動かすのは言葉じゃなくて行いなのだとこの親から学んだ。

人を動かそうとするのではなく、ただただ人様を思いやり自分に自然に素直に生きる事。

グループホームでお世話になっていた晩年、皆様に可愛がっていただいて何事においてもアイデアを語っていた父だった。

ありがとう!感謝しているよ。

天国の父に届け!!

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