「我慢の意味」

5月は新緑が香り、萌える季節である。私の大好きな季節でもある。ところが、「5月病」と言われるくらいに憂鬱になる季節でもある。今までとは違う新しい環境に慣れ親しむのには、かなりのエネルギーを費やすのは確かであるし、察することができる。

生きていく中で、問題にぶち当たった時に、ポジティブに乗り越えられる人と内にこもり乗り越えられない人に分かれる。

内にこもるとは自分の中だけに収めて「一人我慢すればいい」と自分なりの解釈で耐え忍ぶというイメージである。しかし、ある本に「我、慢心す」と読み、仏教では、我慢はしていけないと説くとあった。その意味が、「傲りたかぶる心。自ら慢心して他を侮る心」にあるからだという。「私は完璧だ」とか「私は間違っていないのだ」など慢心してしまうことらしいが、いつの時代からか「まるで我慢することが美徳である」かのように使われ始めたとあった。

「自分だけ我慢したらいい」は見方を変えれば「思い上がり」と捉えられるのだ。

言うべきことは言わないといけないこともあるし、一人犠牲になっても何一つ解決しないのではないかと思う。良い季節だ。思い切って行動してみて新しい芽を咲かせることに意識を向けたいものだ。

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